小学生が、こんな問題を解くの……?
5年生の夏期講習マンスリーの問題を眺め始めました。
今回は、理科です。植物についての出題がありました。
「裸子植物」「被子植物」から始まって、
「双子葉植物」「単子葉植物」
「合弁花」「離弁花」
と、いろいろ出てきます。
さらに花については、
完全花・不完全花
両性花・単性花
そして受粉になると、
自家受粉・他家受粉
虫媒花・風媒花・鳥媒花
……。
混乱します。
同じ「花」の話なのに、何を基準に分類しているのかが、それぞれ違うんですね。
いったん整理してみることにしました。
① 植物の分類
まずは、植物そのものの分類を整理。
種子植物
│
├─ 裸子植物
│ ├─ マツ
│ ├─ スギ
│ └─ イチョウ
│
└─ 被子植物
│
├─ 双子葉植物
│ │
│ ├─ 合弁花類
│ │ └─ アサガオ・ツツジなど
│ │
│ └─ 離弁花類
│ └─ アブラナ・サクラなど
│
└─ 単子葉植物
└─ イネ・ユリなど
覚えたいのは、
裸子植物
→ 胚珠がむき出し
被子植物
→ 胚珠が子房に包まれている
という違い。
被子植物は、さらに双子葉植物と単子葉植物に分かれます。
② 花のつくり
植物そのものの分類とは少し別のお話。
花びらのつき方
合弁花
→ 花びらがくっついている
例:アサガオ、ツツジ、タンポポなど
離弁花
→ 花びらが1枚ずつ離れている
例:アブラナ、サクラ、バラなど
花の4つの部分
花には、
- がく
- 花びら
- おしべ
- めしべ
があります。
4つすべてがそろっている花
→ 完全花
どれかが欠けている花
→ 不完全花
さらに、
おしべとめしべの両方がある
→ 両性花
おしべ・めしべのどちらか一方だけ
→ 単性花
という分け方もあります。
ここが、難しかった
合弁花・離弁花と、
完全花・不完全花は、別の分類。
「合弁花だから完全花」というわけではありません。
何を基準に分類しているのかを意識しないと、すぐ混ざります。
③ 受粉
花粉がめしべにつくことを受粉といいます。
自家受粉
同じ個体の花粉がめしべにつく。
他家受粉
別の個体の花粉がめしべにつく。
そして、他家受粉では、花粉を運ぶものによって、
虫媒花
→ 虫が花粉を運ぶ
風媒花
→ 風が花粉を運ぶ
鳥媒花
→ 鳥が花粉を運ぶ
と分けられます。
花と受粉、いったん整理
何を見ている?‥ 分類
植物の胚珠‥ 裸子植物/被子植物
子葉・葉脈・根‥ 双子葉植物/単子葉植物
花びらのつき方‥ 合弁花/離弁花
がく・花びら・おしべ・めしべ‥ 完全花/不完全花
おしべ・めしべ‥ 両性花/単性花
受粉する相手‥ 自家受粉/他家受粉
花粉を運ぶもの‥ 虫媒花/風媒花/鳥媒花
「何について分類しているのか」を分けて考える。
⚠️ 気をつけたいこと
最後に、問題を解くときに混乱しそうなところを5つ。
① 合弁花=完全花、ではない
「合弁・離弁」は花びらのつき方。
「完全・不完全」はがく・花びら・おしべ・めしべがそろっているか。
別の分類です。
② 被子植物=虫媒花、とは限らない
たとえば、
イネ → 被子植物・単子葉植物・風媒花
です。
「被子植物だから虫媒花」と決めつけない。
③ 単子葉植物=風媒花、でもない
イネは風媒花ですが、ユリは虫媒花。
④ タンポポやヒマワリは、一つの花に見えても小さな花が集まっている
たくさんの小さな花が集まっている。
見た目だけで「花びらが離れている=離弁花」と判断しない。
キク科 → 合弁花類
⑤ 自家受粉・他家受粉と、虫媒花・風媒花・鳥媒花は別の分類
自家受粉は同じ個体の花粉がめしべにつく。アサガオ、イネ、エンドウなど
学び
「花のことだから、花を覚えればいいのかな」
くらいに思っていました。
でも、実際にテキストを眺めてみると、
何を基準に分けているのかを理解しないと、覚えたそばから混ざっていく。
子どもとか、大人とか関係なく難しい。
次女には、ただ暗記するのではなく、
「これは何を基準に分けているんだろう?」
と考えてみてほしい。
……と言いつつ、覚えることたくさんあって大変だな。
小学生が、こんな問題を解くのか。
一教科ずつ、問題を眺めるところから。遅ればせながら、サピックスのカリキュラムに載るとは、こういうことなのか。
今夏の「母の学び」です。

